【野球】捕球とは何かを突き詰めてみる

野球ではボールを捕ることを「捕球する」といいます。

りょーへー
りょーへー

そんなん知ってるわ!!!

と思った方は多いと思います。お気持ちはわかります。。。

感覚的にわかっているけどルールをよく見るとそんな風に決まっているんだ。
というのを解説するのもこのブログのあるあるですので、
今回もそんな感じで、捕球に関して深堀してみたいと思います。

ここで言う捕球はゴロなどを含めたすべての捕球ということではなく、
フライボールや送球などで捕球か捕球でないかによって、アウトかセーフかが分かれる場合のことを指すケースとなります。

まず「捕球」と「捕球にならない」定義

捕球の定義がどこに載っているかと言うと、捕球の定義は野球規則5.09a(1)に記載されています。

要約すると、

捕球とは、フライ/ライナー/投球/送球をグラブまたは手で受け止め確実につかむことを言います。
帽子やプロテクターやマスクなどを使った場合は捕球にはなりません。

また、捕球にならない場合として以下が記されています

捕球の対象となるボールに触れたまたは触れた直後に他の野手と衝突するなどして落球した

飛球が野手に触れたあと、走者や審判に触れたのちに野手が捕えた

上記は感覚的にわかっている方が多いのではないかと思います。

「捕球」となるパターン

こんな場合も捕球ですよ、というパターンが以下です。

飛球をジャッグルしても地面につかずに捕えた

一度グラブなどに当たったが、グラブからボールがこぼれそうになった際、手や体などで地面に落ちる前にボールをつかむことが出来ていれば捕球したことになります。 

手や身体やグラブに当たった後に他の選手が捕えた

前述のパターンで自分ではなく他の野手が地面に落ちる前にボールをつかんだ場合ですね。これも捕球です。

野手がボールを受け止めた後、続く送球動作に移ってから落球した
(打球・送球にかかわらず、ボールを確実につかんだあとに意図的にボールを手放したことが明らか)

フライボールや送球などを捕球したが、次のプレーや動作に移った際にボールが落ちた場合ですね。
この判断はあくまで審判の判断になりますが、審判がそのように判断すれば捕球です。よくある例としては、

  • ダブルプレーなどで1つ目のアウトをとった後、次の塁に投げる場合に握り損ねてボールが落ちた
  • タッチアップを防ぐためにフライボールを捕球したが、送球動作に入った際に握り損ねてボールが落ちた

などですね。捕球後他の塁に投げようとしたときなどに起こることが比較的多いです。

これは皆さんに聞きなじみのある言葉で言うと「完全捕球」という表現ですね。
一般的にこの表現が使われていることが多いと思います。


参考動画は以下です。スロー映像を見ると、キャッチした後スローイングしようとして持ち替えた際にボールが落ちているようにも見えますが、審判が落球と判断したらこれは捕球として認められません。

【プロ野球パ】捕ってる?捕ってない?安達が落球、完全捕球は認められず… 2015/08/25 Bs-E

捕手の場合はもう少し細かい

野手の場合は前述に挙げた程度ですが、捕手はもう少し捕球の解説が必要です。
以下の場合、捕球となります。

手やミットに当たって地面に落ちる前に捕らえた

これは野手の時と同じです。ジャッグルしても地面に落ちる前に捕らえれば大丈夫です。

飛球を捕手が身に着けているマスクや防具に当たった後に地面に落ちる前に捕らえた

キャッチャーフライなどでマスクや防具に当たった後でも地面に落ちる前につかんでいれば捕球になります。
気を付けないといけないのは「身に着けている」マスクや防具に当たった場合という表現です。
手に持っていたマスクに当たったなどは対象になりません

ここでは「飛球を」と書いてあるのがミソです。ファールチップは例外になります。
ファールチップは手やミット以外に当たった場合は地面に落ちる前に捕らえてもファールになります。
公認野球規則定義34より)

逆に言うと、ファールチップは

手やミットに当たったあとマスクや防具に当たって落ちる前に捕らえた

この場合は捕球と認められます。また、手やミットに当たったあとであれば、身体や防具に手やミットをかぶせるようにして捕らえても捕球として認められます。
ファールチップなのでストライクと同じ扱いなので、その後は通常のファールチップと同じルールでプレイが継続します。

では捕球にならないパターンはこんなものがあります。

着衣・用具に挟まった場合は捕球ではない

マスクに挟まったり、プロテクターと体の間に挟まった場合は捕球にはなりません

マスクや防具に挟まった場合の詳細はこちらをご覧ください。

球審に触れて跳ね返ったボールを捕えてても捕球ではない

球審に当たった時点で地面についたのと同義と判断されるためこれも捕球にはなりません。

ジャッグルなどをした際のタッチアップタイミング

タッチアップは捕球してからベースについている走者がスタートして次の塁を狙う。
という理解をされていると思います。

ですが、ジャッグルなどしたときに捕球したかどうか定かではないのに走っても問題ないのかという疑問が出てきますね。

しかし、タッチアップの時は飛球に最初に触れた時点でスタートして構いません
完全捕球したかしていないかにかかわらず、ファーストタッチの時点でスタートすれば問題ありません。

りょーへー
りょーへー

そうでないとお手玉しながらホームまで走ってくる外野手が出てくるからな。

そんな人はいないと思いますが。。。

捕球の定義いかがでしたか

今回は捕球について解説してみました。
わかっているけど言葉にするとこんな感じというのもご理解いただけたのかなと思います。
知らなかった!みたいなことがあったら書いた意義もあったのかなとちょっとうれしくなります。

りょーへー
りょーへー

みんな練習して落とさんようにうまくなるんやで

野球のルール
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