信頼性に関する単語は似たものが多く覚えにくい
基本情報技術者試験の午前 、応用情報技術者試験の午前、
そしてスペシャリスト以上の高度情報試験の午前Ⅰによく出てくる、
フェールセーフなどの信頼性に関する用語はいろいろあって覚えにくいです。
ぼんやり覚えていると
ぐあ~!!この意味どっちやったっけ~!!!
と試験場でうずくまることに。。。
というわけで、覚えやすくするように考えてみようと思いました。
以下の情報処理の問題から考えます。
問48 安全性や信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。
応用情報技術者試験 平成30年秋期 午前 問48
〔方針〕
不特定多数の人が使用するプログラムには,自分だけが使用するプログラムに比べて,より多く, データチェックの機能を組み込む。プログラムが処理できるデータの前提条件を文書に書いておくだけでなく, プログラムについても前提条件を満たしていないデータが入力されたときは, エラーメッセージを表示して再入力を促すようなものとする。
ア フールプルーフ
イ フェールセーフ
ウ フェールソフト
エ フォールトトレランス
この問題については解答群にあるものについては、類似の問題でも触れられていますので、
全ての意味を把握しておくと良いと思います。
解答群の解説(単語を覚えよう!)
フールプルーフ
操作を間違っても危険が及ばない、またはそもそもそうならないようにする。(発生防止)
(例) チャイルドレジスタンス(CR)機能が付いたライター
=> 子供がライターを使えないようにしている
フェールセーフ
障害発生時に安全な状態にする(安全側に倒した設計)
(例) ガスコンロの立消え安全装置
=> ガスが出っぱなしにならないように、火が消えたらガスを自動的に止める
「セーフティー」とおぼえておくと言葉と連動してて覚えやすいんやで。
フェールソフト
障害発生時に正常に機能するものは動作させる(縮退)
(例) 自動運転装置が故障したら、手動運転に切り替わるなど。
名称と関連付けるとしたら、ソフトに壊れる、というイメージでしょうか。
ちなみにフォールバックという言葉がありますが、これも縮退を意味します。
フェールソフトは縮退をさせるという考え方を表しますが、
フォールバックは実際の行為のことを示します。
やばい!フォールバックして~!!!
みたいな。
フォールトトレランス
障害発生時でも正常に機能し続ける(耐障害性)
tolelant は 耐性がある、耐久力のある の意味を持つ
(例) 停電時に二次電源に切り替えて動くなど
ちなみにフォールトトレランスとフォールトトレラントの違いは名詞と形容詞の違いなんやで。
tolerance = 寛容、耐性 【名詞】
tolerant = 寛容な、耐性がある【形容詞】
フォールトトレランスはその言葉で耐性を意味しますが、
フォールトトレラントはそれにつなげる言葉を用いて利用されます。
(フォールトトレラントシステム、など)
それぞれ似て非なるもの
今回解説した解答群は全部重要やから、全部しっかり覚えとくんやで!!
全部Fで始まる似たような言葉だけど、書いている内容をもとに覚えてみよう!!
冒頭の通り、試験場でどっちやったっけ~~~~の末に間違えちゃうともったいないからね。