野球にはここぞという場面で代打を出すことができます。もちろん守備側もここぞの場面でリリーフを出すことができます。でも代打の代打って何の意味があるの?ということについて解説します。
まず代打とは
これはほとんどの人がわかっていると思いますが、あるバッターが打席に立つ場面で、もっと打つ打者とか、左投手に強いとかいろいろな理由で違う打者を出すことが出来ます。
その場面で控え選手の中からこの場面に最適だ!と思われる選手が選択されることがほとんどです。
(草野球などでは1打席ぐらいたたせてやろう、というような配慮で使われることがありますが、通常はそういったシーンで使われることがほとんどです。)
その試合でまだ出場していない人ならだれでも代打になることが出来ます。代打を出された人は必ず交代する必要があり、その試合にはもう出場することはできません。
代打の代打はいつ使うのか
では、代打の代打とは何なのか。
それは文字通り、代打で出た人に代打を出すことを言います。
代打の人に代打を出すってどういうことなんや・・・
せっかく代打を出したのに、なぜ代打に代打を出すのか
せっかく代打で出たのに、まだなんもしてないのに、なんで代えられるんや!
たしかに。せっかくその場面で最適な打者を選択して送り出したのに、なんでその人に代打を出すのか。
それは、多くの場合、相手投手が交代した時に起こります。
その場面で最適な打者を送り込んだ時点で、守備側がそのバッターに対して最適な投手を送り込んできます。
たとえば、相手が右投手で、右投手に強い左バッターのAくんを代打で出したときに、守備側が、左バッターに強い左投手Xくんを出してきたとします。
そうすると、その時点で代打で出てきた右投手に強いAくんの特徴は消えてしまいます。その場面で最適な打者ではなくなってしまいます。
そんな時に、ベンチにいる左投手に強い右バッターBくんがいる場合、そのBくんを代打として送り込みます。
そういう場面で使われるのが代打の代打です。
リリーフのリリーフは無い
じゃあ今度右バッターに強いYくんをリリーフとして出そう!
ということはできません。
代打の代打はOKですが、リリーフのリリーフはできません。
リリーフで登板したピッチャーは打者一人と対戦が完了するか、チェンジになるかしなければならないとルールで決められているからです。(ただし投手が病気やケガなどので審判で認めた場合はその限りではありません。)
代打の代打の代打は??
代打の代打の代打はルール上は可能です。代打に代打を出すことに関してはルール上制限されていません。ですが、現実的には代打の代打までで収まることがほとんどです。
リリーフのリリーフはできないので、通常はそれ以上状況が変わることはありませんから、代打の代打の代打を出すことはないと思います。