野球で投手の交代はよくあることですが、その投手の交代について意外と知られていないルールがあります。ルールを知っている人でも投手は一人投げたら交代していいぐらいに思っていませんか?今回は同一イニングの投手交代について解説したいと思います。
ピッチャー交代ってベンチに下がらなければ何度でもOKなのか
ピッチャーをしていた選手がピッチャー交代のタイミングで他の守備位置につくことは全く問題ありません。
ただし、他の守備位置についてからまたほかの守備位置につくときには制限される時があります。
言うても同一イニングの時だけやけどな。
そうなんです。イニングが変わった場合はベンチに下がらない限り制限はないのですが、同一イニングに限っては制限が生じます。
どのような制限であるかを説明するとしたら、
同一イニングにおいて、一度投手になった時点から数えて投手以外の守備位置には2度以上つくことができない。
という感じでしょうか。
しかし、このルールは野球連盟によって一部適用されないことがある
ただし、注意が1つあります。このルールについての一部は野球連盟ごとに変わる場合があります。
主にアマチュア野球で例外的に、投手以外から投手以外への交代が認められるというのが設けられているのです。
公認野球規則の5.10(d)の【原注】 の前段には以下の内容が記載されています。
- 前半:同一イニングで投手が投手以外の守備についたら投手以外の他の守備位置にはつけない。
- 後半:投手に戻ってから投手以外の守備にはつけない。
このうちの前半部分については適用しない。という記載がある場合があります。
その場合は投手が投手以外の守備についても再び投手に戻るまでは他の守備位置についてもいいことになります。
ただ、2度目の投手になった時点でもう他の守備位置にはつけない、というのは共通です。
図にするとこんな感じやな
上図の左は投手以外から投手以外になれないが、右はそれが可能、2度目の投手になった時点で他の守備につけない、ということがご理解いただけるかと思います。
ちなみに誰も気づかなかった場合
もしこのルールに審判も含め気づかなかった場合はどうなるのか。
その場合は交代が認められるんやで
そうですね。それまでのプレーがなしになったりはしません。
ただし、試合が進行して審判や監督などが気づいた時点で交代を余儀なくさせられることになります。
同一イニング以外の場合は注意しよう。
同一イニングの投手交代については上記の通りなので注意しましょう。
まぁなかなか同一イニングで投手をそれだけ交代させるケースもあまりないでしょうからね。
交代したピッチャーがびしっと抑えてくれたらええねんけどな~
まぁそれはそうなんですけどね笑