ベースコーチ(ランナーコーチ)が立つ場所には線で囲まれている部分があります。なんとなくで考えるとその枠の中にいないといけないような気はしませんか?
でもテレビなんかで野球を見ていると、ベースコーチは枠の外にいて手をぐるぐる回しているような・・・。
今回はベースコーチに関するルールを解説したいと思います。
ベースコーチとは
まずベースコーチとは何か。
ランナーに「走れ!」とか言う人やな
ま、まぁそんな感じです。一塁と三塁のファールソーンのところにいます。
ベースコーチは次の塁に進むのか、止めるのかなどをランナーに対して指示します。
ベースコーチがいることで、ランナーがボールの行方を見ることなく次の塁へ進む・止まるの行動をすることが出来ます。
コーチズボックスは以下の図でわかると思います。
コーチャーズボックスと呼ぶ人も多いのではないでしょうか。野球規則としてはコーチズボックスと記載されています。
ベースコーチのルール
野球規則ではどうなっているか
ベースコーチのルールは野球規則5.03に記載されています。
そこには動く範囲について明記されています。まず記載されているのは
ベースコーチは、本規則に従いコーチズボックス内にとどまらなければならない
公認 野球規則 5.03(C)より 抜粋
ということです。
そらそうやろな。そのために線が描いてあるんやろ。
いやいや、まだ続きがあります。
ただし、コーチが、プレーヤーに「滑れ」「進め」「戻れ」とシグナルを送るために、コーチスボックスを離れて、自分の受け持ちのベースで指示することは、プレイを妨げない限り許される。
公認 野球規則 5.03(C)より 抜粋
つまり、普段はコーチズボックスの中にいないといけないのですが、ランナーが走っているときにコーチズボックスを出て指示をするのはルール上OKなんです。
個人的にはWBCで三塁コーチャーをしていた高代コーチが糸井選手を静止するために、地面に這いつくばってバンバン地面をたたいて止まれのゼスチャーをしていたことを思い出します。
ともかくこれでプロ野球などでベースコーチがコーチズボックスの外に出て手をぐるぐる回したり、両手で静止したりしているのがルール違反でないことはわかっていただけたのではないでしょうか。
注意しないといけないこと
ランナーへの指示でコーチズボックスから出てもいいことはわかりましたが、注意しなければいけないのは、
ランナーには決して触れないこと
です。
野球規則6.01a(8)において、ベースコーチがランナーに触れたり支えたりして肉体的に援助をしたと審判が認めた場合にはインターフェアが適用され、ランナーがアウトになります。
意図的に触ることはあまりないと思いますが、ランナーに指示するために移動したときに勢いのついているランナーにぶつかるということは起こりうることです(実際にプロ野球でも起こっています。)
あとアマチュア野球ではホームランを打った時にベースコーチとハイタッチすると、それが肉体的な援助とみなされアウトになるケースがあります。(ルール上どうなるかは各野球連盟に確認してくださいね)
その場合はランナーを静止させた、と審判が判断すればアウトになります。
ちょこんと触れただけでも審判の判断でアウトになります。
サインを交換しているときなどに触れてもいけません。
走者に触れても良い場合
走者に触れても良い例外もありますが、これは用具の交換です。
ヒットを打ってランナーとして塁に出た時にバッティンググローブやエルボーガードやバッティングレガースをなどを渡すために触れるのは問題ありません。
ベースコーチもルールを守ってやりましょう
あまりベースコーチのルールなんて気にしたことはないと思うので、この機会に頭に入れておいてもいいと思います。
これで明日からベースコーチの達人間違いなし!?
ベースコーチは絶対つくように!もルールに書いてるから気ぃつけるんやでー